東 京 往 来(不健康倶楽部の主成分)

発車オーライ、イッツオーライ、東京オーライ、カモカナ?

最後の伝言

死というものは、死ぬものから生き残るものへの最後の伝言だと思う。
私が思うに、事故死は良くない。次に殺人死はもっと良くない。さらに、自死はそれ以上によろしくない。
 
死を見届けたものが何を受け取るのか、それを決められる死があればよいのにと思う。
事故死は納得できないだろう。
殺人死は怒りが残るだろう。
自死は誰かの後悔を生むかもしれない。
私自身が最も避けたいのは自死だ。
いずれ必ず手に入るものを、何かを押しのけて手に入れるようなことを、せめて自分の最後にしたくない。
何も成すことのない、誰に必要とされるわけでもない人生だから、せめて最後のわがままを我慢しようと思う。
けれど、私が死んだ後に、もし唯一の身内が生き残っているとしたら、それこそが私の最後の抵抗で、仕返しだとも思う。
我慢したけれど、悔しかった人生を、先に終わってやるという形を残せるのだから。
良くないね、こういうの。
でも、役立たずのろくでなしの人生にも、楽しいことや大切なものや、つらいこと、不愉快なことはあったんだ。
来週、また、無駄に年を取る予定だけど。
病を得て、今頃死んでてもよかったはずなのに、天からも地獄からも嫌われて、まだ今生に居ます。
意味なんてない。ただ生まれて、生きて、死ぬだけ。
酸素を消費して申し訳ないと思うには思うけど。 その時が来るまで勘弁してくださいね。