東 京 往 来(不健康倶楽部の主成分)

発車オーライ、イッツオーライ、東京オーライ、カモカナ?

レオン

録画した映画、レオンを見た。
昔見た時は、二人の愛情というか、気持ちの触れ合いに、寂しくも美しいような、切ない感じがあって、好きな映画だと思った。
 でも、今、また観てみると、マチルダの勝手さが、いささかながらに不快に感じる。
 「昨日助けて今日捨てるなら、初めから助けなければよかったのに」、などという言い草が、身勝手で、相手の弱みに付け込むようなずるさを感じてしまう。
 そして、置手紙を残して、単身敵相手に挑むことも、助けにくるとわかっているような、本能的計算のようなものを感じてしまう。
 果たして、レオンは助けに行き、マチルダは抱き着き、離れたくないと泣く。
 十二歳の子供だから仕方がないのかもしれない。
 変わったのは、私なんだろうと思う。
 人の心や、人生について、懐疑的になってしまったのは私で、信じることを少なからず失ってしまった。というより、手放した。
 トニーが、将来、マチルダに滞りなく金をくれるかどうかも疑わしい。
 それでも、また、機会があれば、観るだろうと思う。
 レオンの、無学なゆえかの純粋の吸収力は、今もまだ美しく思えるから。
 あるいは、うさぎのぬいぐるみを抱くマチルダを嫌いになれないから。
 または、スティングの歌声を聴きたいから。

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