東 京 往 来(不健康倶楽部の主成分)

発車オーライ、イッツオーライ、東京オーライ、カモカナ?

結婚しようよ

数日前から、また夢を見るようになった。
 少し、余裕でもできたのだろうか。
 昨夜の夢は、悲しく幸せな夢だった。
 かつて、結婚しようとして、いつの間にか離れ離れになってしまった人と再会、そして、今更、ふたり、結婚しようという運びになるというものだった。
 なぜ再会したのかは、わからない。
 けれど、芝大門から、埼玉の朝霞市へ移転したということはわかった(夢の話で現実ではない)。
 そして、青山あたりの空き地に、キャンピングカーのようなものを置いて、キッチンカーのような商売を始めるという。
 一度も、はっきりと言われたことのなかった、結婚しようという言葉を夢の中で聞いて、心から幸せだった。それが、現実でないということは、わかっているけれど、それでも、うれしかった。
 互いに老齢になっているけれど、夢の二人は若いままだった。それなのに、気持ちは ちゃんと老いていて、子供は望めないけれど、それでも二人でいようというものだった。
 彼は、どうしているだろう。
 健康に暮らしているだろうか。
 知る術はない。
 知る必要も、義務もない。
 疾うに過ぎた日々。
 それなのに、懐かしく、穏やかな気持ちになれた一瞬。
 夢を見せてくれた何か、ありがとう。 たとえ、夢だとしても、私にその言葉をくれて、ありがとう。

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拓郎さんが好きだった