東 京 往 来(不健康倶楽部の主成分)

発車オーライ、イッツオーライ、東京オーライ、カモカナ?

決断を迷うとき

どうすべきか、どうするのがよいのか、自分のためだけに考える場合は、したいことをすればよいと思う。
でも、誰かや何かがその周囲にある時は、どうすべきか。
①「しやせまし、せずやあらましと思ふ事は、おほやうは、せぬはよきなり。」
②「やりなおしたいんなら、何もやらないことだよ」
①は、徒然草より
②は、ドラマ「ハゲタカ」の大空電機会長(演;菅原文太)の言葉より この二つを思い出す。
いや、自分のためだけに考える場合でも思い出すけれど、自分以外の誰かが関わるかまたはかかわりそうだと考えると余計に思い出す。
何もしないこと。
つまりは、どこかの誰かが言っていた、忌むべき現状維持かと思うと腹立たしい気持ちになるけれど、少し違うと言い訳がましく考える。
現状維持するために何かをしたり、しなければならないことはあるかもしれないけれど、何もしないこと、というのは、その現状維持とは少し異なり、自分の利益や、自分の満足や気の済むために、何かをしないことだと、私は、考える。
全く自己本位を捨てきれることはないとは思うけれど、それでも、言っても仕方がないこと、何も変わらないこともあるとも思う。
だから、つまり、黙っていることが、誰かのために、延いては自分のためになると決めて、黙っていることにするということに決める。
嫌なことやつらいことをすべて払拭することはできないにしても、傷口を拡大しないため。
ああ、それはつまり、無念ながら、やはり、あの忌むべき現状維持なのか。

www2.nhk.or.jp

このドラマから大森南朋を好きになった。